腰痛患者がやってはいけない5つのこと|福岡県福岡市城南区の環寿堂からだの郷鍼灸院ブログ
日本人の9割が人生で一度は腰痛を経験します。海外と比較すると、圧倒的に高い数値です。
この理由は以下の2点から考えられます。
1つめは、日本の特有の湿った気候が腰痛の原因になっていること。2つめは日本の医療が腰痛に対応できていないということです。
1つ目の日本の気候が腰痛の原因になっているということですが、東洋医学では水分が身体にたまることを「水毒」と呼びます。
水毒の状態になると、関節周囲に痛みなどの症状が発症したりむくみの原因になっています。
しかし、我々が日本に住み続ける限り、腰痛は克服しないといけませんよね。
そこで、腰痛を自覚した時にオススメできない5つのことをツボを押さえながら紹介していきます。
1. 牽引をする
整形外科にかかるとよく、『牽引をしてみましょう。』と医師に勧められます。しかし、この牽引療法は時代遅れでしかありません。先進国ではもう日本でしか行われておらず、海外では20年も前に廃止になっています。
理由は簡単で、効果がないからです。
最適な角度で最適な力で牽引をすると改善する例が報告されていますがその最適はだれにもわかりません。奇跡的に最適な条件で牽引ができた時でさえ、改善するのはまれと言われています。
日本で行われる理由にひとつに医療保険制度の弊害があります。
患者様側のメリットとしては、医療機関で安く受けることができるため安易に受けやすいこと、病院側のメリットとしては保険点数が少し高めに設定されているため、収益を上げやすいことが挙げられます。
そして、多少のストレッチ効果が発生するため一時的にでも患者様に『あ・・・何だか少し、軽くなったかも・・・』と感じてもらいやすいことです。牽引療法は行っている腰痛患者様が多いですが、放置しておくのと効果のほどは変わらないようです。
2. 手術をする
数年前に整形外科の医師が行った調査が話題になりました。
腰椎分離症やすべり症、椎間板ヘルニアなどで手術をした患者様と、それらの診断を受け、手術を勧められたにも関わらず手術が嫌で病院から逃げた患者様、この2つのグループで手術(手術をしなかったグループは手術予定日)から5年間の状態を比較したという調査です。
手術直後は、手術を行ったグループの方が状態が良かったのですが、3ヶ月後には手術前と同じような症状が出始める患者様が続出し、時間の経過とともに増加します。
その後、5年後には手術をしたグループと手術をしなかったグループの状態は全く変わらないか、手術をした方が悪かったという結果が出ていました。
3. 整体に行く
先ずお断りしておかなければならないのですが、整体の先生にももちろん、技術に優れた患者様のためになる先生はいると思います。
しかし、日本には『整体師』という資格はありません。
よく鍼灸師とまとめられる『はり師』『きゅう師』、整骨院を経営している『柔道整復師』、治療院にマッサージの名前を冠することができる『按摩・マッサージ・指圧師』は国家資格ですが、整体師は職業ではないのです。
ではなぜ、整体師の先生方がいるのかですが、日本には職業選択の自由があります。ですので、特別に資格として法律で定められていない限り、職業を名乗るのは自由なのです。
つまり、この記事を読んでいるあなたも、明日から整体師と名乗っても、誰も文句を言えないのです。
もし、あなたが明日から整体師として働くとして、患者様の腰痛が治せるでしょうか?
多分、無理と思うはずです。場合によっては、事故を起こして『傷害罪』で起訴される場合もあります(鍼灸師など、国家資格保持者が万一事故を起こした場合には『業務上過失傷害』となります)。
この事故などを最低限防ぐために、身体を扱う職業は国家資格があるのです。
もし、どうしても整体にかかりたい場合にはよく調べて、信頼できる方のところに行くようにしてください。
僕の患者様も腰痛で整体にかかり、腰椎を骨折させられて入院からの寝たきりになってしまいました。
自分の身を守るのは自分です。
治療方法はしっかり検討し、選ぶようにしてくださいね。
4. テレビで見た腰痛体操をする
腰痛の原因は様々です。患者様の数だけ、原因があると言っても過言ではありません。
安易にテレビで見た腰痛体操をすると、逆に腰痛を悪化させる原因になる場合があります。
もし、テレビで見た健康法を実践したい場合にはまず、あなたの腰痛の状態をよく知っている医療従事者に相談してみてください。
5. 我慢をする
腰痛を我慢していこじらせる患者様は多いです。
早期発見早期治療が鉄則ですし、理想を挙げれば予防が大切です。
腰痛が悪化する前に防いでしまいましょう。
鍼灸治療は腰痛の改善に効果が認められている治療法のひとつです。
最近では痛くない鍼、刺さない鍼など、患者様の好みに合わせて治療も選択できますので是非、試してみてください。
腰痛を自分で何とかしたいという方はこちらがオススメです。
腰ではなく、ふくははぎや太ももに刺してみると、効果が出やすいです。
環寿堂からだの郷鍼灸院
院長 小野修司
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